インタビュー

Interview

貴重な水がなくても、歯を磨けてすっきり爽やか。

「赤岳天望荘は、標高2,899mの八ヶ岳主峰、赤岳の直下に建っています。八ヶ岳は関東や名古屋から近く、冬山登山の入門としても有名なので、一年を通して多くの登山者に利用されています。最大収容人数は200名。今年(2018年)は2回満室になりました。それでも繁忙期のスタッフは僕を含めて5人。平日は3人で回しています。街へ下りるのは、交代で月に1、2回でしょうか。

 小屋は稜線上にあるので水は雨水を利用しています。とくに冬は雪になってしまうので、水は貴重ですね。秋のうちにポリタンクに雨水を貯めて、凍らないよう室内に置いておきます。オーラルピースは、粘度が低く、とろっとしているので水なしで磨きはじめられるのがいいですね。100%天然由来原料だから、たとえ飲み込んでも体内でアミノ酸に分解され、吸収されるので安心です。山中で歯が痛くなったら、すぐに歯医者にはいけません。だから、天然由来のネオナイシンがしっかり虫歯を予防してくれる事実は、目に見えないけど心強いですね。

 はじめは使い慣れた歯磨き粉に比べて、ちゃんと磨けるか心配でした。だけど、いまはしっかり磨けていると実感しています。なによりも爽快感があるのがいいですね。朝晩1日2回、食後に歯を磨いています。口に含んだ瞬間、一気に口内が爽やかになるので、歯を磨くことが楽しみになりました。山小屋経営は、飲食を含めた接客業です。口臭予防の効果があるというのもうれしいですね。

 ときどき『歯磨き粉使っていいですか?』とお客さんに聞かれます。山岳環境を汚すことを危惧しての質問ですが、うちは浄化槽を入れているので、歯磨き粉がそのまま山へ排出されることはありません。とはいえ、もともと自然界にない化学薬品を流すことは浄化槽のバクテリアにとってよくないことです。そういう視点から見ても、天然由来のオーラルピースなら、罪悪感なく口をゆすぐことができます。浄化槽がない小屋やキャンプ場でも躊躇なく使えますね。

 赤岳天望荘の名物は、標高2,722mで入れるお風呂です。灯油で雨水をあたためた五右衛門風呂で一日の汗を流してもらっています。バクテリアが死んでしまうので、シャンプーや石鹸は使用できませんが。そのお湯は再利用して、浄化槽を温め、バクテリアの働きを活発にしています。お客さんに喜んでもらうお湯は、汚水を浄化するバクテリアのためでもあるのです。

 ほかの山小屋スタッフにもオーラルピースは、人気ですよ。甘めのオレンジよりも爽快感があるミントが人気でしょうか? もともとは、病院や介護施設で用いられてきた口腔ケアアイテムですが、天然由来ゆえにアウトドアにもマッチした商品と言えます。街へ下りても、ついつい手にしちゃうんですよね。」

赤岳天望荘の食堂。冬でも賑わう天空の憩いの場だ。
雨水に頼っているため水は貴重。厳冬期は凍ることも。

赤岳天望荘(あかだけ・てんぼうそう)

日本百名山である八ヶ岳の主峰、赤岳の直下にある山小屋。赤岳登山や八ヶ岳南部縦走で拠点となる有人小屋で最大200名まで泊まれる。厳冬期(12月中旬〜 2月末)も営業し、一年を通して赤岳登山の基地として賑わう。標高2722mで湯船に浸かれる山小屋としても有名だ。

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