素材
シェルターステイクに求めたのは、シンプルで扱いやすいことと、頑丈なこと。直径7㎜と9㎜のスチールの棒を素材につくられている。
¥440 (税込)
シンプルだけど地面を確実に掴むペグが欲しい。そんなユーザーの声をもとに、このペグは生まれました。巨大シェルターからソロテントまで安心して地面に固定できる強度を誇り、使い勝手もよい日本製のペグです。風を受けやすい大型タープや大型テントでもがっちり固定できる最高強度を誇るペグです。スチール棒をプレスすることでさらに強度を上げることに成功しました。ハンマーを打ちやすい形状に上部を曲げ、力を逃がすことなく効率よく伝える構造が特徴です。万が一、打ち損ねても曲がりにくい強度は、テストデータからも実証済みです。
スペック | |
サイズ | 320×φ9mm |
総重量 | 174g |
素材 | スチール |
生産国 | JAPAN |
「硬い地面にもしっかりと打ち込める強いペグがほしい」
シェルターステイクは、モチヅキスタッフのそんな思いから生まれました。きっかけは、MSRからも大型タープやシェルターが登場し、日本市場でも受け入れられたことでした。もともと付属していたプラスチックやアルミのペグは、日本のキャンプサイトによくある硬い地面では不安があり、もっと強いものがほしいという要望が出てきました。イベントなどで設営を繰り返し、ユーザーと接するうちに「ニーズがあるのではないか」という予想は確信に変わり、開発がスタートします。
モチヅキは新潟県三条市の会社です。三条は、いわずとしれた金物の街。モチヅキのルーツも地元の鍛冶屋がつくったハーケンです。金属の加工品は得意中の得意。シェルターステイクにも、前身と呼べるような製品がありました。
モチーフとなったのは、1980年代に販売していた「打ち込みスクリュー アイスハーケン」です。写真右の無骨な一物がそれ。クロムモリブデン鋼の頑強なハーケンで、難所に挑むクライマーからも絶大な支持を得ていました。
ハーケンを出自にするシェルターステイクは、現在3つの工場でつくられています。150tでプレスされたペグは、テストでも最高レベルの強度を実証しています。
STEP 1
シェルターステイクに求めたのは、シンプルで扱いやすいことと、頑丈なこと。直径7㎜と9㎜のスチールの棒を素材につくられている。
STEP 2
最初の行程は先端部の切削。いまでは作られていない精密高速旋盤機を使い、一本一本手作業で削る。職人の手はリズミカルでよどみない。
STEP 3
先端の切削を終えた材料はプレス工場へと持ち込まれる。まずは上部の曲げから。本体に傷をつけないよう、数本おきに油を差しながら作業する。
STEP 4
鉄は圧縮することで硬化し、焼きを入れたように強くなる。150tのプレス機で本体に凹凸をつける。強度が高まり、地中で抵抗となって抜けにくくなる。
STEP 5
プレス工場には大小さまざまな機械があり、プレスをするたびに「ドン」という音が響く。ロゴの刻印には45tの小型の機械を使用している。
STEP 6
プレス工場でカタチができたら最終行程となる塗装工場へ。塗料を入れた槽に漬け込み、電気の力で強固な塗膜を形成するカチオン塗装で仕上げる。